渋沢教会
更新日:2008.02.10

2月3日 ヨハネ福音書による説教「憎しみを越える愛」

浜崎 孝牧師
箴言29章27節
ヨハネによる福音書15章18〜16章4節a

ここでキリストは、「憎しみ」のことを8回も繰り返し語っていらっしゃいます(原語では7回)。 人間は、憎しみが渦巻く「世」に生きているという悲惨を想い起こさせなさったのです。

箴言は、「神に逆らう者は正しく歩む人を憎む」と語りかけています。 神に逆らう「罪」を解決しないと、私どもは「理由もなく」憎しみを抱き、自分自身を苦しめ、 またイエスさまのような尊いお方の存在まで脅かしてしまうのです。

「憎む」のギリシア語ミセオーは、「忌み嫌う」、「捨てて顧みない」という意味を持つ語です。 人間は、理由もなくキリスト憎み、忌み嫌って殺しました。 そういう人間は、神さまから見捨てられ、顧みられなくなる理由を十分持っているのではないでしょうか。 しかもなお、キリストは十字架の上から人間にほほえみかけ、私どもをのみこもうとする憎しみの濁流から助け出してくださったのでした。 なぜなら、キリスト・イエスさまはあの十字架の出来事で、憎しみを滅ぼされたのだからです。 キリストの十字架から、憎しみを越える愛が見えてくる……。

憎しみの連鎖を断ち、人間らしく生きたいという願いは、キリストの愛によって実現するのです。詩編97:10a参照。