渋沢教会
更新日:2010.2.11

2月7日 詩編による御言葉の説教「聖なる逆転」

浜崎 孝牧師
詩編41編1〜14節
ヨハネによる福音書13章12〜20節

 

もう二度と起き上がれないかもしれないという重病の床に伏し、この信仰の詩人は逆転した人生の悲哀を体験しました。 「敵はわたしを苦しめようとして言います。『早く死んでその名も消えうせるがよい。』」(8節)――この「敵」は、 彼を見舞いに来た「信頼していた仲間」(イーシュ シャーローム=平和の人、親友)だというのですから、詩人に臨んだ人生の逆転は深刻でした。 彼は、どんなに打ちのめされたことでしょう……。

しかし、信仰の詩人は、「主よ、憐れんでください。/あなたに罪を犯したわたしを癒してください。」(5節)という祈りをささげています。 人生逆転の原因は、罪深い自分自身にあった……。私は、ご慈愛の神さまから憐れみをいただかなければ人間らしくは生きていけない、 真に「弱いもの」だ……という尊い自覚が与えられたのです。そして、主ヤーウェは他でもない、「弱いものに思いやりのある」(2節)神さまなのです。 主なる神さまの愛によって再逆転される人生がある……。「いかに幸いなことでしょう」(2節)――この語りかけには、 聖なる逆転への想起が息づいています(上掲の福音書個所で、キリストの愛による人生再逆転を想いめぐらしてみましょう)。