渋沢教会
更新日:2010.12.14

12月12日 詩編による御言葉の説教「沈黙して神に向かう」

浜崎 孝牧師
詩編62編1〜13節
ルカによる福音書9章28〜36節

 

「全地よ、御前に沈黙せよ」(ハバクク書2章20節)という預言者の呼びかけに応答するかのように、詩編62編の信仰者は、 「わたしの魂は沈黙して、ただ神に向かう」と言っています(6節も参照)。さらに、「ひとつのことを神は語り/ふたつのことをわたしは聞いた」とも言っています。 神さまが語る「ひとつのこと」には深い意味があり、豊かな語りかけが宿っているのですから、信仰の詩人は心の耳をそばだて、 沈黙によってみ言葉を聴くことに集中したのです。

「わたしは決して動揺しない」とありますね。それは、「へっちゃら」ということではなく、「御力に頼って、私は負けない」という想いです。 詩人は、魂の動揺に遭遇したのです(4〜5、10〜11参照)。魂の動揺は、それを相応しい方法で静めないと、「暴力に依存する」ことにもなりかねません。 ですから彼は、「沈黙して、ただ神に向かう」ことをしたのです。そして、その闘いから、神さまへの信頼が新たにされ、 美しいものも紡ぎだされたのでした(「民よ」と呼びかける9節以下の詩句は、隣人愛と言っても良いものです)。 どうか、私どもは、御前に沈黙することを大切にする教会、キリスト者でありますように。