渋沢教会
更新日:2011.7.09

7月3日 御言葉の説教「喜びも悲しみも分かち合う」

大井 啓太郎牧師
ローマの信徒への手紙12章9〜21節
ネヘミヤ8章9〜12節11〜24節

 

旧約聖書ネヘミヤ記は、ペルシャ帝国で給仕役として王に仕えていたネヘミヤが、故国ユダヤのエルサレムの城壁が荒れ果てたままになっているということを聞き、 ペルシャ王に頼んで、自らエルサレムの城壁を修復するという物語です。王はネヘミヤの願いを聞き入れ、エルサレム城壁の再建を許可したのです。 しかし、城壁もさることながら人々の心も、その日暮らしで心は荒れ果てていました。だからこそ城壁を再建できなかったのです。 また、再建を快く思っていない異民族によって様々な形で妨害されました。「苦楽を共にする」という言葉がありますが、隣人を愛するということは、 その隣人が抱える痛み苦しみを共に担うということです。ネヘミヤは、ペルシャでの安楽な生活を捨て、もらうべき報酬も貰わずに、 エルサレムで苦しんでいた人々と生きることを選びました。このように生きたからこそ、人々もネヘミヤに動かされ苦しい重労働につき、 城壁を再建することができたのです。

今の日本は、まさに崩れかかったエルサレムの町のようです。大震災や、原発問題だけでなく、政治も信じられず、 いろいろなことをまず疑ってみないと始まらないような相互不信の中にあります。愛が冷えた時代です。しかし、だからこそわたしたちは、 わたしたちを愛し、導いて下さる神の言葉を聞き、この国の再建のために祈る必要があるのです。

ローマの信徒への手紙12章9節の表題には「キリスト教的生活の規範」とあります。人に対しては、尊敬の念をもつこと。また、貧しい人々をもてなすこと。 祝福を祈ること。「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣く」こと。そして、たゆまず祈ること、が書かれています。「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣き」、 18節「全ての人と平和に暮らしなさい」そのような世界を求めなさいと私たちに語りかけるのです。