渋沢教会
更新日:2011.11.20

10月23日 御言葉の説教「モッタイナイほど愛されて」

大井 啓太郎牧師
イザヤ43:4
ローマ12:9〜21

 

ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイ女史が、先月71歳でこの世を去りました。 彼女は、アフリカ各地に植林するグリーンベルト運動によってノーベル平和賞を受賞しましたが、 それ以上に「モッタイナイ」という日本の言葉を世界に紹介した人として、私たちには親しみがある方でした。 「モッタイナイ」を世界共通の言葉として広めようとされていました。彼女の、まさに草の根の運動によって、 私たちは多くの「モッタイナイ」に気づかされました。それは今回の震災で一層顕著になりました。とるに足らないもの、 しかし、何かに使えないか、誰かが使ってくれないかと、その価値を見出すこと、それは今日の午後おこなわれる私たちの友愛セールにも通じることなのです。

主なる神様は、滅びゆく人間に対して、今日の箇所イザヤ書43章4節にあるように「私の目にあなたは価高く、貴い」と語ります。 このイザヤ書43章4節は新改訳では、「あなたは高価で貴い。私はあなたを愛している」と分かりやすく表現されています。 それほどまでに私たちは神様に愛されているのです。モッタイナイほど愛されているのです。現在の使い捨てのような厳しい労働環境にさらされ、 年間3万人もの自殺者を出し、また、児童虐待やいじめで行き場のない子どもたち、年金が先細りし、「生きていたって何の楽しみもない」とつぶやくお年寄り。 このような我が国において、「あなたは高価で貴い」という神様からのメッセージは、私たちの究極的な尊厳を、存在意義を再確認させてもらえる大切なメッセージなのです。

だからこそ私たちは、ローマの信徒への手紙12章9節以下で読んだ、使徒パウロのキリスト者としての生き方を目指すことができるのです。 愛されたのだから、愛し、癒されたのだから、癒す。許されたのだから、許し、涙されたのだから涙し、喜ばれたのだから喜ぶのです。