渋沢教会
更新日:2011.11.23

11月6日 御言葉の説教「テサロニケの信徒への手紙より」

大井 啓太郎牧師
イザヤ52:7〜10
1テサロニケ1:1

 

しばらく、テサロニケ信徒への手紙を取り上げようと思います。どうしてこの聖書を取り上げたかといえば、この手紙は新約聖書中、 最初に書かれたものと多くの聖書学者によって考えられており、私たちはこの手紙によって、使徒パウロが主イエス様からいただいた福音を、 どのように理解していたか知ることができるからです。

使徒パウロの福音理解の原点、それはこの1章1節の挨拶からあります。それは主イエス・キリストの恵みです。使徒パウロが書いた手紙の冒頭と最後には必ず、 この「恵み」という言葉がでてきます。ウィリアム・バークレーという神学者は『パウロの思想』という本の中で「彼は異教徒の世界がどのようなものか知っており、 そして人がキリストにあってどうなり得るのかを知っていた。その再創造を説明できる唯一のものは神の恵みであった。パウロにとって恵みが中心であったのは、 恵みが彼のためになしとげた事を忘れることができなかったからである。彼は毎日、恵みが、受け入れようとする人全てのためになし得る事を見ていたからである。」 と書いています。使徒パウロは、このイエス・キリストの恵みによって人生が大きく変えられたのです。

先週参加したグローバル・リーダーシップ・サミットという研修会で、一人のオーストラリアの女性牧師が話されたことですが、 ギリシア系移民としてオーストラリアに移住した最初のころは、偏見の目で見られ、ひどい生活をしていたそうです。 しかし、キリストに出会い、彼女は牧師となって、人身売買に反対する活動を始めました。それは、彼女の思い出したくない苦い過去の経験からのことだったのです。 キリストに出会うと、私たちは変えられるのです。どんな金持ちな人でも、また貧しい人でも、立派な人でも、やくざな人でも変えられるのです。

私たちが受けた神の恵みを、この教会に集う人々とこの教会を訪れる人々とそして、この教会にきていない人々に伝えるものとされますように祈りましょう。