渋沢教会
更新日:2014.4.6

3月30日 御言葉の説教「新しい人生のために」

大井 啓太郎牧師
創世記30:25〜43
マタイ 10:16〜23

 

 ヤコブはラケルとレアの子作り競争によって11人の男の子を得ました。 ラケルが待望の自分の子ヨセフを産んだ頃、ヤコブは故郷に帰る決断をしたのです。 それは14年間叔父ラバンの下で働くという約束の期限が満ちたことを表していました。 ラバンは、ヤコブを思いとどまらせようと、思いのままの報酬を与えるとまで言いました。 この申し出に、ヤコブも少し態度を和らげて、報酬の話をしだしました。帰りたい気持ちはあるにせよ、 故郷には兄エサウがおり、帰れば殺されるかもしれないという思いがヤコブにはあったのでしょう。 ラバンの家畜を分けてもらう条件で彼はとどまることに同意したのです。

 ヤコブは、ラバンが受け入れてくれるだろう妥当な要求をしました。そして、実際ラバンはそれを了承したのです。 したはずでした。しかしラバンは何と卑怯なことに、自分の飼っているヤコブに渡すべきぶちやまだら模様の羊やヤギを、 先に集めて自分の息子に渡して、ヤコブの手に渡らないようにしてしまったのです。 そのようなラバンに対して、ヤコブも工夫して、自分の財産を得ようとします。 37節以降のヤコブがとった方法が、本当に役立ったのか正確な所は分かりませんが、何かしらの効果はあったのでしょう。 また、遺伝の関係でどうしてもぶちやまだらの羊やヤギは生まれますから、そのように生まれた羊やヤギを肥えさせ、 ラバンの羊やヤギには、良い餌を与えないなどして、そうして6年が経つうちにヤコブの財産は豊かになっていったのでした。

 私たちは、ヤコブがしてきたことを知っていますから、ラバンもヤコブも似た者同士に見えます。 しかし、このようなことは、案外私たちの人間関係の中にもあるのではないかと思うのです。 嫁ぎ先で、勤め先で、隣近所、更には血を分けた兄弟同士であったとしても、富がからんでくると、その関係は一変してしまう。 さらに自分の中にも、ラバンやヤコブの罪を見出すのです。 主イエス様は、この世を生きるために、鳩のように素直で、蛇のように賢くなりなさいと言われました。 良き知恵と信仰が求められます。