渋沢教会
更新日:2014.6.19

6月1日 御言葉の説教「神様との相撲」

大井 啓太郎牧師
創世記32:23〜32
ルカ22:44

 

 ラバンのもとから逃げ出したヤコブは、神様の助けによってどうにかラバンと和解し、故郷のカナンの地を目指し、 旅をし続けました。しかし、故郷が近づけば近づくほど、彼の心は重くなっていきました。 彼にはどうしても消せない暗い過去がありました。それは、兄エサウから、長子の権利をだまし取り、逃げてきたということでした。 目の見えない父イサクをだまして、祝福を得て、そして兄の怒りをおそれて逃げだしたからです。 家族も財産もありましたが、それらは彼の心を平安にすることは出来ませんでした。 思い悩んだ末に、彼は牛や羊、ろば、らくだといったエサウへの贈り物を準備したり、連れていた人々を二手に分けて、 片方が兄に攻撃されても片方が生き残るようにとまで考えて旅を続けました。 そしてとうとう、カナンに入り、ヤボクの渡しに差し掛かりましたが、彼の不安はますます増すばかりでした。 ついには、一番身近な家族すら先に川を渡らせ自分は暗闇のヤボク川のほとりで一人、後に残っていたのです。 そのような彼と、神の使いが格闘を始めるのです。それはヤコブが、真剣に神と向き合ったということを意味します。 そして、彼は天使に勝つのです。いや、主なる神は、彼を勝たせるのです。 不安の中で、先に進もうとしないヤコブでしたが、かれは神にしがみついてしがみついて、離そうとしませんでした。 そのような姿を主は憐れまれたのです。彼に、「神と争う」という意味の「イスラエル」という新しい名を与え、祝福したのです。

 私たちも困難に直面する時、ヤコブのような真剣さを持って神様に向き合う必要があると思うのです。 神様との格闘が始まらなければならないのです。