渋沢教会
更新日:2014.10.28

10月5日 御言葉の説教「涙の告白」

大井 啓太郎牧師
創世記44:1〜13,45:1〜5
ヤコブ3:13

 

 一番末の弟ベニヤミンを連れて、エジプトに再びやってきたヤコブの息子たちは、ヨセフにもてなされました。 しかし、ヨセフは、ベニヤミンを帰したくないと考え、宴の後に、召使に秘かに、自分の銀の杯をベニヤミンの荷物に隠すように命じたのでした。 何も知らない兄弟たちは、翌日穀物を受け取り、エジプトを後にしようとした時に、召使に呼び止められ、ベニヤミンは濡れ衣を着せられてしまったのでした。

 しかし、この時、ユダはヨセフに申し出るのです。父のために、自分が奴隷になることを申し出たのでした。 彼の真剣な言葉に、ヨセフはもう、平静を装うことができなくなり、兄弟たちに自分が、殺されかけたヨセフであることを明かしたのでした。 兄弟たちは、驚きのあまり何も言えないでいました。また同時に、自分たちが犯した罪について、報いを受けねばならないと感じたかもしれません。 しかし、ヨセフの言葉は、予想外のものだったのです。神が私をあなたたちより先にお遣わしになった! ヨセフは、彼らに恨み事を言うどころか、ここまでの人生を導かれたのは神だとはっきりと言ったのです。

 ファラオから与えられた素晴らしい品々を携えてエジプトから戻ってきた息子たちを見て、父ヤコブは腰を抜かさんばかりの驚きようだったに違いありません。 そして、何よりヤコブを驚かせたのは、死んだと思っていたヨセフが生きているという知らせでした。 26節には「気が遠くなった」と記されています。死んでいたと思っていた息子が生きている! そのあとの「良かった」という言葉に、私たちも、同じように涙が出るような気持ちにさせられます。彼は死ぬ前に一目息子に会うことを決意するのです。

 ユダの父を想う思いと、ヨセフの信仰が和解をもたらしたのです。