渋沢教会
更新日:2015.07.20

7月5日 御言葉の説教「なぜそんなに恐れるのか」

大井 啓太郎牧師
出エジプト14:8〜14
マルコ4:35〜41

 

 主イエス様はガリラヤ湖のほとりで、神の国について人々に教えておられました。 主がなされる多くの癒しや、主が語られる神の国についてのたとえに、ある者は驚き、感動し、そして、ある者はその意味が分からずにいました。 弟子たちの多くもまた、主が語られるたとえで示された福音を、主ご自身から解説していただかなければ、しっかりと理解することが出来ないのでありました。

 そのような弟子たちでしたが、主は愛されて、たとえの深い意味を説明されました。 と同時に主は、説き明かしではない方法、つまり、頭で理解するという方法以外でも、教えようとされたのです。 それが「向こう岸に渡る」という行動でありました。すぐに向こう岸に着くであろう、そのように思っていた弟子もいたに違いありません。 しかし、そのような弟子たちの勝手で安易な思惑は、後に起こる激しい突風によって見事に吹き飛んでしまうのです。

 弟子たちは、主イエスを起して「私たちがおぼれても構わないのですか」といいました。 向こう岸に行こうと言ったのは、あなたじゃないですか、どうか助けてくださいという、弟子たちの心の声が聞こえてきそうです。 そのような弟子たちの姿に主は「黙れ、静まれ」と風と湖に向かって言われました。するとそれまでの波が嘘のようにすっかりなぎになったのです。 主は言われます。「なぜ怖がるのか」と。主の、風や波をも従わせる力を目の当たりにして、イエスがキリストであることを心で学ぶのです。 主はそのようにして彼らの信仰を育てたのです。

 主は私たちにも向こう岸に渡ることを求めておられます。 12弟子たちがそれぞれつぶやきながらも、主に従い、そこで主の大いなる業を見て心で学んだように、私たちも向こう岸を目指して主に従う時、 自らの弱さと共に主の力強い導きを新たに感じることでしょう。「なぜ怖がるのか。まだ、信じないのか」