渋沢教会
更新日:2015.08.30

8月23日 御言葉の説教「5000人の給食レシピ」

大井 啓太郎牧師
エゼキエル34:11〜16
マルコ6:30〜44

 

 主イエス様は弟子たちを近くの町や村に二人組にして派遣されました。使徒として初めての二人だけの宣教の旅は、きっと疲れたことでしょう。 主イエス様はそのような弟子たちの姿をご覧になって「さああなた方だけで人里離れた所へ行ってしばらく休むがよい」と弟子たちをねぎらい、休ませようとなさいました。 しかし、人々は彼らを追いかけてきたのです。イエス様は、その必死になって追いかけてきた人々の姿を見て深く憐れまれ、 そこでも時間を忘れて一生懸命、神の国について解き明かされていたのです。そうこうしているうちに時間がだいぶ経って、 さすがに弟子たちの中にも我慢ができなくなってきた者がいたのです。休むために来たのに、これじゃ休めない。もうそろそろ帰ってもらいましょうと。 それに対してイエス様は言われました。「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい」。これには、弟子たちも驚いたことでしょう。 「どうやってこれだけの人に食べ物を配るのですか?」イエス様は人々を組に分けて聖餐式のように少年が差し出した5つのパンと2匹の魚を祝福して配りました。 すると、5000人以上の人々は満足し、さらには12のかごにあまりも出たのです。

 これを全知全能の神の奇跡と信じることもできますが、私はイエス様が、祝福の祈りを祈り、少年のパンと魚を少しずつ分け始めた時、 人々は自分が持っていた食べ物を出し合ったのではないか、一人の少年の献身が人々が持っていたものを分けさせたのだと考えるようになりました。 主は、様々な奇跡をなさいますから、どんどん増えて行ったと信じるのでも良いと思うのですが、少なくとも今世界中で起きている奇跡は、 私たちの小さな献げものが、用いられて起こされているのです。 この物語はイエス様が本当に人々を愛されたからこそなされた奇跡であるということに変わりはありませんし、少年が自分のお弁当を差し出したように、 そこにも私たちがなすべき事柄があるということを教えます。5000人の給食レシピ、それは少しの献げものと主の祝福とわたしたちの手です。