渋沢教会
更新日:2016.1.21

12月20日 御言葉の説教「明日の光」

大井 啓太郎牧師
イザヤ9:1〜5
ルカ2:8〜21

 

 クリスマスの名曲『きよしこの夜』は、1818年12月25日にオーストリアのオーベルンドルフの聖ニコラウス教会で初演されました。この歌にまつわる逸話として、クリスマス・イヴの前日、教会のオルガンが壊れて音が出なくなりクリスマスに歌う賛美歌の伴奏ができなくなったため、急きょ司祭であったヨゼフ・モールは"Stille Nacht"の詞を書き上げ、オルガン奏者のグルーバーに、この詞にギターで伴奏できる讃美歌を作曲してくれるように依頼をしたのです。元の歌詞には「優しき贖罪の夜明けとともに」という言葉があります。主のご降誕は私たちの罪を身代わりになるためであったとこの『きよしこの夜』の元の歌詞は告げているのです。それが日本語では「明日の光」となったのです。そしてこの歌詞が示すようにクリスマスの本質は、私たちの罪を赦すために来られた方が、なお私たちの罪によって家畜小屋に追いやられたという物語なのです。

 この年、私はあまりクリスマスを祝う気になれませんでした。シリアの人々が今も、安心して暮らせる場所を求めて、移動しているこの時に、暖かい部屋で、おいしいものを食べていていいのだろうかと思っていました。しかし、そのような暗黒に、希望の光を主はともしてくださるために来てくださった。『オーホーリーナイト』という讃美歌の歌詞の中に「クライスト ワズ ボーン」とあります。主はお生まれになった!のです。すでに主は来てくださった。私が見ているこの世界はまだ暗闇だが、明日の光は必ず、ある。

 あなたの友が苦しんでいる。その苦しみを共にしてみてください。その時、神様に祈らなければならない、本当の自分の弱さ・醜さがさらけ出されてくるのです。そこで初めて、私たちは神様に心から祈り、神様と出会うことができる。この国のために祈りましょう。社会のなかで、あなたのすぐ近くで傷ついている人々がいるのです。この国が正義をなす国になることを願いましょう。この世界のために祈りましょう。故のない差別や貧困、搾取にあえぐ人々の隣人になれるように祈りましょう。誰より、主が私たちと共にいてくださいます。