渋沢教会
更新日:2016.2.23

1月17日 御言葉の説教「豊かさの誘惑」

大井 啓太郎牧師
申命記5:16〜20
マルコ10:17〜31

 

 イエス様のもとに「永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか」とある人がやってきました。彼はイエス様のうわさを聞いて、ファリサイ派の人々のようにではなく、真剣にその答えを求めていました。イエス様は、十戒の中からあえて、人が人に対してすべき掟を取り上げて提示したのです。この人は、そのような律法はみな守ってきました、と食い下がって聞いたところ、主イエス様は慈しんで見つめて、「あなたに欠けているものが一つある。持っているものを売り払って、貧しい人々に施しなさい。そうすれば天に宝を積むことになる。それから、私に従いなさい。」と語られたのでした。この男は悲しみながら立ち去ったのです。彼は多くの財産を持っていたがために、すべてを捨て去ることができなかったからでした。

 このイエス様の言葉には、正直複雑な思いになります。というのは、主に従ってきて、今の自分がいます。結婚し、子どもが与えられた。本当に今は幸せだと思います。決して金持ちではありませんが、神様の祝福のうちにあると思うのです。しかし、自分がこの青年のように、これらの祝福のしるしである家族を捨てて、イエス様に従うことができるのだろうか。そのように思うのです。

 このような富の誘惑の大きさを主イエス様は「金持ちが天の国に入るのは、針の穴をらくだが通ることより難しい」といわれたのです。富は野心や独占欲や、競争心をあおりこそすれ、それを平和のために、人々のために用いる人は少ないのです。主は「神と富とに兼ね仕える事はできない」といわれました。富は、この世で絶大な力を発揮しますから、それ自体が信仰の対象になってしまうのです。今さまざまな偽装問題が起こっていますが、まさにお金第一主義の結果なのです。森永太一郎兄のような「神様にお返しする」信仰を養いたい。