渋沢教会
更新日:2016.11.19

10月9日 御言葉の説教「逆境でも恵み」

大井 啓太郎牧師
詩編9:2〜11
使徒9:23〜31

 

 サウロはガラテヤ1:15−19によれば3年ダマスコで滞在していました。しかし、彼の敵対者は増えていったのです。24節には昼も夜も町の門で見張っていたとありますから、彼はダマスコから出ることができなくなってしまった。しかし、彼の宣教は確かに実を結んでいました。彼の脱出を助けたのは彼の弟子たちでした。何とかダマスコからエルサレムに戻ったサウルでしたが、新たな困難が待ち受けていました。彼は自分が回心しキリスト者となったと弟子の仲間に加わろうとしたのですが、弟子たちは彼を恐れたのです。それは当然のことでした。家族や友人など親しい者たちが、サウロによって捕まり命を落としていたのです。   サウロはユダヤ人からは命を狙われ、主の弟子たちには信用されず孤立してしまいました。弟子たちが彼を信じない中、しかし一人の人物が彼をこの窮地から救い出しました。それがバルナバという人物です。彼がサウロを弁護したのです。このバルナバは、使徒4:36でその名前が出てきた人物でした。慰めの子と聞くと優しいイメージがありますが、実際は大胆で人々を説得できる力を持っていたのです。何より彼は人を信じる勇気を持っていました。

 サウロはバルナバに助けられ、弟子たちの仲間に加わることができ、キリストの福音をエルサレムでも語ることができるようになりました。しかし、やはりその活動が活発になればなるほど、彼は命を狙われるようになり、とうとう身を隠すために故郷のタルソスヘ帰っていきました。彼はローマ市民権を持ち、しっかりとしたユダヤ教の教えを受け、ユダヤ人としてエリートでしたが、キリストとの出会いによってその立場は逆転し、命を狙われるお尋ね者になってしまいました。おまけにキリスト者からも恐れられ、孤立無援となってしまった。しかし、そのような逆境の中でも、いや中だからこそ神が救ってくださるのです。逃れの道を開いてくださるのです。

説教詳細は休みます