渋沢教会
更新日:2017.1.7

10月23日 御言葉の説教「差別のない世界へ」

大井 啓太郎牧師
イザヤ56:1〜8
使徒10:1〜33

 

 元漁師のペトロが、弟子たちのリーダーとなったのは、彼が優秀な信仰者だったからではなく、主イエスの「私の羊を飼いなさい(ヨハネ21:15−)」「わたしはあなたに天の国の鍵を授ける。あなたが地上でつなぐことは、天上でもつながれる。あなたが地上で解くことは、天上でも解かれる。」(マタイによる福音書16:19)」という言葉によるものでした。その彼の働きが、ユダヤ人だけでなく、異邦人に及ぶにつれ、彼の信仰はさらに成長させられました。ある日ペトロは幻を見ました。それは、天から食べ物が吊るされてくる幻でした。驚いたのは、その吊るされてきた食べ物は、彼がこれまで清くないから食べてはならないと教えられてきたものだったのです。この規定は旧約レビ記11章に出てきます。しかし、天の声の主はそれを食べなさいというのです。「神が清めたものを清くないなどとあなたは言ってはならない」と言われてもペトロは断固それを拒否しました。そのようなやり取りが3度起こったというのです。その意味を考えているときに、イタリア隊の百人隊長コルネリウスの使いの者がやってきたのです。ペトロは幻の意味を悟り、彼らに従い、コルネリウスに会うと、彼の神を求める誠実さが伝わりました。ペトロは、ここに来て初めて見た幻の意味が分かったのです。律法を超えて、神は働かれる、と。

 この出来事は、キリスト教だけでなく、全人類にとって大きな意味を持つ出来事でした。それは神は分け隔てなさらないという理解です。それは、主の十字架の贖いが全人類に及んでいることをも意味していました。このペトロの幻は、今も私たちに、人を分け隔てしてはならないことを語っています。「神が清めたものを清くないなどとあなたは言ってはならない」。色眼鏡で人を見てしまう自分の弱さを悔い改めましょう。

説教詳細は休みます