渋沢教会
更新日:2017.1.7

12月18日 御言葉の説教「待降節C 星の導き」

大井 啓太郎牧師
ミカ書5:1
マタイ2:1〜12

 

 イエス様はベツレヘムという片田舎で、そして家畜小屋の中でお生まれになりました。羊飼いたちが天使たちの導きの中でイエス様に会いに来たことがルカ福音書には美しく書かれていますが、マタイ福音書には、そのような記述はなく、代わりに、ユダヤ人の代表ともいえる王ヘロデと、なぜか東の国の人々が登場します。

 ヘロデにとって、東の国からの来客とその言葉はまったく寝耳に水の出来事でした。東の国からきた学者は、「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおられますか」とヘロデに聞いたのです。聖書には「不安になった」とあります。悩んだというのではなく、心がかき乱されたのです。彼は自分の権力を守るために、なんでもした男でした。すぐに、自分の地位を脅かす存在がどこで生まれたのか、祭司や律法学者を集めて調べました。彼は生まれたお方が自分をはるかに超える「メシア」であることを、聖書の預言から知りましたが、メシアの誕生を喜びませんでした。彼は2歳以下の子どもを殺す命令を出します。彼にとってメシアの誕生よりも、民族の希望よりも権力をほしいままにできる今のままの暮らしをしたかったのです。

 一方、東の国の占星術の学者たちは、古代ペルシアの祭司であったと考えられています。しかし占星術といっても、現代のような単なる星占いと言うものではなく星の動きを見て、国の政治を決めるような重要な働きをしていました。力あるユダヤの王が誕生する。その王と友好な関係を築くことがこの旅の目的でした。しかし、お会いした乳飲み子は、当初考えていたような王ではありませんでした。貧しい身なりの夫婦に与えられたごく普通の赤ん坊がそこにいたのです。しかし、彼らは星に導かれて目的の地に着いたのです。彼らは贈り物をささげ天使が示した別の道を帰りました。この幼子イエスが、単なるユダヤの王になるのではないことも彼らは感じたのです。私たちもこの学者たちのように、与える心の旅を続けたいのです。

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