渋沢教会
更新日:2017.4.30

3月19日 御言葉の説教「神様を知っていますか?」

大井 啓太郎牧師
詩編146:1〜10
使徒17:16〜34

 

 先のべレアでの騒動の中、シラスやテモテより先にアテネに来たパウロでしたが、当時の思想・哲学・宗教の中心地ともいうべきアテネには、ギリシャ神話に出てくる多くの神々が祭られていました。パウロはこれを見て憤慨しました。

 日本にも、「縁起担ぎ」の多くの置物(偶像)があります。幸いが多いという「多幸」にかけているタコや、フクロウ(不苦労)、めで鯛、タヌキ(他を抜く)など。日本人の宗教的関心は、あくまで自分中心なのです。そう考えますと、パウロのように憤慨までしませんが、あきれてしまうのです。「この世界を創った神様のことを何も知らないで、自分の目先のご利益ばかり願っている」と。 彼は、そのようなアテネで、人々と討論を始めるのです。当時のギリシャ人は、彼らが礼拝しない神々の罰を逃れるために名前のない神をも祭っていました。パウロは本当の神様の存在について語りだしました。その要点はこのようなものでした。

 ・宇宙を創造された神は手で作った神殿には住まない。

 ・人の手によって仕えられる必要もない。・奪う神ではなく与える神である。

 ・神を金や銀や石の像と同じものとしてはならない。・今まではこのような間違いを大目に見ておられたが、神に立ち返るように求めておられる。

 ・一人の方を選び、この世を正しく裁く日をお決めになっている。

 ここで注目すべきことは、イエスという名前を一度も出していないということです。パウロはユダヤ人に対しては、メシアが誰であるのかを説き、ギリシャ人に対しては、この世界を創られた本当の神を説いたのです。

 ご利益中心の多神教がはびこる日本において、世界を創られた唯一の本当の神様を伝えることは容易なことではありませんが、パウロのように、相手を断罪するのではなく、相手に伝わる言葉で敬意をもって丁寧に説明すれば、福音を必要とする人には必ず届くのです。

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