渋沢教会
更新日:2018.9.15

12月10日 御言葉の説教「待降節A 新たな王の誕生」

大井 啓太郎牧師
イザヤ書9:5
マタイ2:1〜12

 

 妻や子でさえ権力のために殺してしまったユダヤの王ヘロデのもとに、東の国から占星学の学者(王という伝承もある)の来訪はまったく寝耳に水の出来事でした。彼らは、「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおられますか」とヘロデに聞いたのです。ヘロデはひどく不安になったのです。自分の地位を脅かす存在がどこで生まれたのか、祭司や律法学者を集めて調べ、2歳以下の子どもを殺す命令を出します(16節)。彼にとってメシアの誕生よりも、民族の希望よりも権力をほしいままにできる今のままの暮らしをしたかったのです。

 そうとはしらず、「私も拝みに行くから調べてきてくれ」と言われて送り出された学者たち。彼らの目的は聖書によれば「新しいユダヤ人の王に会うため」でした。力ある新しいユダヤの王が誕生する。その王と友好な関係を築くことがこの旅の目的だったのです。そして彼らはついに、ベツレヘムで主イエス様に出会います。「その星を見て喜びにあふれた」とあります。彼らは星に導かれて目的の地に着いたのです。しかし、お会いした乳飲み子は、当初考えていたような王ではありませんでした。貧しい身なりの夫婦に与えられたごく普通の赤ん坊がそこにいたのです。しかし、母マリアからその誕生のいきさつや羊飼いたちがマリアに話したことを聞き、この乳飲み子こそ間違いなくユダヤの王であることを悟りました。彼らは携えてきた宝物をおささげしました。また、夢で「ヘロデのところに帰るな」というお告げがあり、この幼子イエスが、単なるユダヤの王になるのではないことも彼らは感じたのです。そして彼らは、ヘロデに会うことなく、別の道を通って自分たちの国に帰っていったのです。

 今、アメリカの大統領が変わり、世界は混乱していますが、その事実が示すように王が変わるということは、今までとは違うということを意味します。クリスマス、それは私たちの人生に主イエスという新たな王が生まれたということです。この方を私の王と認めるならば、私たちの生き方も変わるのです。

説教詳細は休みます