渋沢教会
更新日:2019.11.30

2月10日 御言葉の説教「ほら話かホラー話か」

大井 啓太郎牧師
イザヤ34:1〜7
ルカ6:24〜26

 

 この34章は、先週の33章の美しい光景と打って変わって隣国エドムのおどろおどろしい審判の光景が描かれています。私はこの34章を読んで最初に連想したのが、ホラー映画のような情景でした。聖書の記述の中で、これほど不気味な記述は他に読んだことがないように思います。

 この預言は、隣国エドムに対してなされています。エドムとは、創世記25〜36章に出てくるイサクの子エサウの子孫です。エサウはヤコブと双子の兄弟でしたが、生まれた時から二人の子孫は争うという主の言葉が与えられていました。そして、父イサクが死ぬ間際、長男の権利をめぐって争いが起き、ヤコブは父をだまして兄の権利を奪ってしまうのです。そのような因縁の間柄なのです。またエサウは外国の女性を妻とし、はやくもアブラハムの神から離れてしまったのです。そのようなわけで、エドムは南ユダにとって災いの種であり、神様によって滅ぼされるべき相手として真っ先に名前が挙げられているのです。ちなみにイエス様が生きておられた時代、ユダヤを治めていたヘロデ大王は、エドム出身者でした。

 しかし、この言葉はエドムだけに対してなされたものでないことは明らかです。エドムはいわば神様に滅ぼされる代表として名前が挙がっているにすぎません。神に対して、人がおごり高ぶるとき、神はその手でその民を滅ぼすということが警告されているのです。そしてこの警告は、時を超え今も私たちに語られているのです。これをほら話と思われるでしょうか?チェルノブイリや福島原発事故後の無人となった避難地区では野生のイノシシが道路を我が物顔でのし歩き、雑草が生い茂って森になり、人が住んでいた場所は廃墟になっています。また、原爆投下後の広島や長崎は焼けただれた遺体、もう真っ黒になって炭のようになっている遺体、うめき声が聞こえてきそうなまさに地獄のような有様でした。そのようなことが、現実にこの国には起きているのです。わたしたちは、「主の書に尋ね読んでみよ」(16節)とのメッセージをしっかり心に刻まねばなりません。

説教詳細は休みます