渋沢教会
更新日:2020.2.1

2月24日 御言葉の説教「幸福勧告」

大井 啓太郎牧師
イザヤ36:1〜22
マタイ4:8〜11

 

 35章は国が侵略され、町が破壊され人や財宝が奪われ、荒れ果てたとしても悪に報いられる神が来て救ってくださる、という希望の預言でした。この預言の成就として、36章から39章にはアッシリアが南ユダ王国を攻撃した時の出来事が記されています。この36章はほぼ、列王記下18章13節以下の事が記されています。アッシリアが攻めてきた時、ラブ・シャケという司令官が南ユダに降伏勧告をしてきました。彼は4節以下にありましたように、エジプトをののしり、敗北した他の国の神々をののしり、そして、降伏すれば「自分のぶどうといちじくの実を食べ、自分の井戸の水を飲むことができる。…中略…パンとぶどう畑の地に連れていく」(16・17節)と幸せが訪れるというのです。それはまさに降伏ならぬ幸福勧告でありました。

 このことを南ユダの人々が分かる言葉で語ったので、交渉していた者だけでなく、多くの人々が聞くことになりました。人々の切り崩し、内乱を誘っての言葉だったのです。人々は動揺したに違いありません。ここで降伏すれば、戦わずに平和が約束されると思ったからです。しかし、それは北イスラエルがたどったように、国の滅亡を意味していました。

 このラブ・シャケの言葉は、現代に生きる私たちに対する悪魔のささやきのように思います。主なる神など信じても何も得なことはない。神を捨てれば、この世の良い思いをさせてやろう、というものです。主イエス様もまた、同じように悪魔の誘惑がありました。この世の富や名声に私たちは心動かされます。しかし、それは見せかけのはかないものです。神と共に歩む人生に本当の幸福があることを私たちは改めて思うのです。

説教詳細は休みます