渋沢教会
更新日:2020.2.8

9月8日 御言葉の説教「壁に現れたことば」

Mア 孝日本中会引退教職者
ダニエル5:1〜9
ヨハネ8:1〜11

 

 渋沢教会の皆さんに、憶えていて欲しいことがあります。それは、かつて説教台の斜め後ろに、光の十字架が現れたということです。ある朝早く、私が礼拝堂に入ってみると、比較的大きい光の十字架が壁に点っていたのでした。私は、急いで牧師館に戻り、カメラを携えて来ました。そして、記録写真を撮り、設計者の島村勇司兄にこの出来事を伝えました。島村さんは、光の十字架のことは考えになかった……と言っていました。朝日の光が会堂の東側にあるガラスの十字架から入堂し、母子室のガラス窓に反射し、説教台の後ろの壁に十字架を点したのでしょうか……。私がその十字架に出会えたのは、ただ一度です。いろいろな条件が揃わなければ現れない、奇跡的な出来事だったようです。ですから、私は光の十字架から、神さまのメッセージを聴き取りたいのです。美術家の大竹伸朗という人は、「偶然目にした壁の染み模様から理想の絵が浮かぶことがある。瞬間、名付け得ぬ強烈な『欲』が込み上げる。そこに至る正体不明の道筋をつかみ取れ、そんな欲望にかられる」と言っていました。私には、そういうセンスはありませんが、この礼拝堂を求め、長い祈りの積み重ねをして来た教会の一人として、ぜひ語っておきたいという想いに駆られているのです。

 皆さん、この礼拝堂の壁に現れた光の十字架は、ここで礼拝をささげる皆さんには、キリストの十字架の愛が届いているという神さまの御約束を想起させるものです。この礼拝堂で祈り、賛美し、み言葉の説教を聴き、美しいことを分かち合う神の民の皆さんには、十字架の暖かい光が届いているという天からの語りかけです。「手」を遣わし、壁や地面に慈愛のメッセージを書き記した神さまに応え、私どもは神さまから遣わされた手また指として、この時代に、キリストの十字架と復活の愛を書き記して行く使命に生きる者でもあるのです。

 

 

説教詳細は休みます