渋沢教会
更新日:2020.3.14

12月22日 御言葉の説教「星に導かれて」

大井 啓太郎牧師
イザヤ9:5〜6
マタイ2:1〜12

 

 誰もが嬉しくなるクリスマスですが、世界ではじめのクリスマスは、聖書を読みますと、明るく楽しいものではなかったのです。ユダヤの王ヘロデのもとに、東の国から占星学の学者(王という伝承もある)がやってきました。彼らは、「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおられますか」とヘロデに聞いたのです。ヘロデはひどく不安になったのです。自分の地位を脅かす存在がどこで生まれたのか、祭司や律法学者を集めて調べ、みつからないと分かるや2歳以下の子どもを殺す命令を出します(16節)。彼にとってメシアの誕生よりも、民族の希望よりも権力をほしいままにできる今のままの暮らしをしたかったのです。

 そして学者たちの目的は「新しいユダヤ人の王に会うため」でした。力ある新しいユダヤの王が誕生する。その王と友好な関係を築くことがこの旅の目的だったのです。彼らは、ベツレヘムで主イエス様に出会います。「その星を見て喜びにあふれた」とあります。彼らは星に導かれて目的の地に着いたのです。しかし、お会いした乳飲み子は、当初考えていたような王ではありませんでした。貧しい身なりの夫婦に与えられたごく普通の赤ん坊がそこにいたのです。しかし、母マリアからその誕生のいきさつや羊飼いたちがマリアに話したことを聞き、この乳飲み子こそ間違いなくユダヤの王であることを悟りました。彼らは携えてきた宝物をおささげし、夢で「ヘロデのところに帰るな」というお告げをうけ、ヘロデに会うことなく、別の道を通って自分たちの国に帰っていったのです。

 私たちも希望の星に導かれています。ヘロデのように今の生活だけにしがみつくのではなく、学者たちのように、新たな王にお会いする心の旅を続けたいのです。今年はワンチームという言葉が流行語に選ばれました。クリスマスの物語はまさに、ワンチームの物語です。マリアやヨセフが変えられ、貧しい羊飼いも、異邦人の学者たちも、皆が隔てなくイエス様に出会って変えられる物語です。私たちも本当のワンチームとなってイエス様にお会いできてよかったといえる人生を歩みたいのです。

 

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