渋沢教会
更新日:2020.3.14

3月1日 御言葉の説教「あなたはもう自由です」

大井 啓太郎牧師
イザヤ61:1〜11
ルカ4:16〜21

 

 このイザヤ書61章は「貧しいものへの福音」という小見出しがついていますが、ルカ福音書において、主イエス様が会堂で読まれた箇所として重要な箇所です。イエス様は、このイザヤ書を読まれた後に「この聖書の言葉は、今日あなた方が耳にしたとき実現した」と語られました。このみ言葉の実現のために、主はおいでになったということです。油注ぎというのは、もともとは王として即位するとき頭に油が注がれるという儀式がなされたことからきた言葉で、ここではその大切な役割を与えたということです。また、主が恵みをお与えになる年というのは、50年に1度巡ってくるもので、ヨベルの年と言われ、土地を休ませ、奴隷は解放され、売ってしまった土地が返却されるといういわば徳政令のような制度でした。イザヤ書はバビロン捕囚を背景に書かれていますから、国が滅ぼされ、強制的に移住させられた人々にとって、このヨベルの年は、解放と自由という希望の約束だったのです。そして、イエス様の時代もローマ帝国の属州として民族的な誇りを傷つけられ、苦しめられていましたから、イエス様の「この聖書の言葉は今日、あなた方が耳にしたとき、実現した」という宣言をしたイエス様に、多くの人が、救い主として期待したに違いありません。

 私はこの61章を読んで、つくづく自由のありがたさを感じました。今日本中の、いや世界中の人々が何かしらの行動の制限を受けている。子どもたちも、急に休校となり心の整理がつかぬまま、この学年を終えてしまった。教会に来ている子どもたちの中にも、その知らせを聞いて泣いてしまった子もいるそうです。見えない檻の中に閉じ込められている感じです。主なる神様はそのような私たちを解放し、自由にして下さる。それは、今回のような病気だけではなく、精神的、肉体的、経済的な束縛からの自由です。それはすでに主イエス様によって、実現したことであり、11節にあるように今なお、芽生えつつあることなのです。

 

 

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