渋沢教会
更新日:2021.1.3

12月27日 御言葉の説教「ヨセフとマリアC二人が見た恵み」

大井 啓太郎牧師
ミカ5:1
マタイ2:13〜15

 

 新型コロナウイルスの流行で私たちの生活は一変してしまいましたが、ヨセフ とマリアも、天使のお告げを聞いて以来、その生活ががらりと変わってしまった のです。家畜小屋で主イエスを産み、ヘロデ大王に命が狙われていると聞かされ てエジプトに逃げなければならず、見知らぬ異国の地でいつ終わるかわからない 寄留の生活は大変であったに違いないのです。それでも、2 人は様々な出来事や 出会いを通して生き抜く大きな使命を自覚していたからこそ耐え抜くことがで きたのです。羊飼い、シメオンにアンナ、異国の学者たち。まったく見知らぬ人々 が、自分たちの子どもに会いに来た。ルカ福音書には「マリアはこれらの出来事 をすべて心に納めて」と記されていますが、それらの出来事があったからこそ、 苦しくとも耐えられたと思うのです。ヘロデ大王が死に、二人はもともと暮らし ていた、ナザレに戻ってくることができました。マタイ福音書の著者マタイは、 ふたりがもともとナザレに住んでいたことを知らなかったのか、あえて書かなか ったのか分かりませんが、マタイはモーセのようにエジプトから来られたことを 預言の成就としてイエス様を読者に紹介しています。主イエス様は、その後生ま れる兄弟たちとともにナザレで成長されたのでした。

 ヨセフとマリアはその後どうなったか。正確な記述は聖書にはありません。夫 ヨセフについては、ほとんど出てこないので、早くに亡くなったのではないかと 言われているほどです。マリアは主イエス様の誕生を天使から知らされた時、「お めでとう、恵まれた方」と言われましたが、彼女の一生は、この世的な見方をす れば、恵まれたように思えません。大金持ちになったわけでもないでしょうし、 夫と息子に先立たれているのですから、これほど悲しいことはないでしょう。 しかし、彼女は彼女の波乱の人生を生き切った。復活の主イエス様ともきっと再 会して、天の国での夫ヨセフとの再会を楽しみにできたことでしょう。私たちの 幸福は、この世で完結するのではなく、最終的な天の国で味わう祝福なのです。

 新しい年、主にある家族として、まだまだ続くであろうコロナ禍のなかで、互 いに助け合い祈りあって主の恵みを証ししていきましょう。

 

 

 

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