渋沢教会
更新日:2021.2.14

2月7日 御言葉の説教「信仰の旅A予期せぬ出来事」

大井 啓太郎牧師
出エジプト14:8〜16
マタイ8:23〜27

 

 主イエス様は、新しい働きのために船で対岸へ行こうと弟子たちを促しました。 その時間についてマルコ福音書は夕方になってと書かれています。朝から主は御 言葉を説き明かし、弟子たちは人々の世話もして疲れていたことでしょう。弟子 たちの中には、どうしてこんな夕方にまた、あまり会いたくもない異邦人のいる 向こう岸まで船を漕がなきゃいけないのかと思った者がいたでしょうし、「はは ぁ、話も一区切り付いたけど、人々のいる岸に戻ったら休めないから向こう岸に いくんだな」と独り合点した弟子もいたでしょう。暗闇が迫っている時刻に船を 漕ぎ出すことは、少々危ないことだが、元漁師のペトロやアンデレたちのような 船の扱いに慣れている者もいるから、すぐに向こう岸に着くであろう、そのよう に思っていた弟子もいたに違いありません。

 しかし、そのような弟子たちの勝手で安易な思惑は、激しい嵐によって見事に 吹き飛んでしまったのです。船乗りのペテロたちがいたにもかかわらず、「主よ 助けてください」と主に助けを求めています。それほど危険な状況だったのです。 この時、イエス様は船の後ろ側で眠っておられました。弟子たちの必死の叫びに 主は起きて、まず弟子たちに「なぜ怖がるのか、信仰の薄い者たちよ」といい、 波と風に向かって「黙れ。静まれ」と命じられたのです。すると、すっかり凪に なってしまったのです。弟子たちは主の、風や波をも従わせる力を目の当たりに して、主イエス様を恐れましたが、そのようにして主こそがキリスト、救い主で あることを心で学ぶのです。主はそのようにして彼らの信仰を育てたのです。

 このような予期せぬ出来事は、私たちの人生にも少なからず起きます。私たち が経験しているこのコロナ禍はまさに、誰もが予期せぬ出来事でした。私たちは このコロナ禍という嵐の中で、同じ船に乗り「主よ助けてください」と祈ってい ます。主は私たちを助けてくださいますが、私たちはそれまで、誰もが船から落 ちてしまわないように互いに助け合い、生きなければなりません。自分だけ助か ろうという人々に対して、主はその力を示されないのです。互いに痛みを担い合 うことを、この新型コロナという嵐から学びたいのです。

 

 

 

説教詳細は休みます